2008年11月18日火曜日

歴史フィールドワーク

職場の若いこたちと一緒に、埼玉の本庄に行ってきた。

埼玉県本庄市…何もない!!

駅前にミスドがぽつん…

なぜこんなところにわざわざ来たかというと、

関東大震災朝鮮人虐殺のフィールドワーク。

在日朝鮮人は、今や日本の社会に適応して共存していくことが大事だけど、

自分のルーツや、不合理で清算されてない歴史はきっちり知っておかないとね。

関東大震災が起きたのは、1923年9月1日。

植民地時代の、朝鮮人に対する畏怖や差別感情は根深かった。

大震災という非常事態の中、

「朝鮮人が井戸に毒を投げた」

「暴動を起こした」

などのデマが横行して、朝鮮人の一人や二人くらいと、延べ6,000人以上が

虐殺された事件。

その中でも本庄で起きた本庄事件というと、わりと有名で

旧本庄警察署で88人の朝鮮人が

鳶や、カマなどの凶器で一晩の間に殺された事件。

中には小さな子供や、妊婦もいたそう。

今となると本当に信じられないけど、今でも日本が非常事態になったら、矛先が

自分らに向かうかもと思うと、昔のことだから知らないというのは恐いな…

本や資料で学習もしたけど、歴史を学ぶなら現地に直接足を運んで、

想像力を働かせることが大事。

歴史って大まかに教科書や本で学べるけど、当事者が

どんな気持ちで、その時代を生きたか…

何がつらくて、その中で見出した幸せはなんだったのか…

どんな場所だったのか…

などがわからないと、やっぱり知識だけで終わってしまう。

リアルに体感できないというか、まぁそもそも体感て難しいけど…

よく、歴史を掘り返すことは後ろ向きなこと、と言われがちだけど

私はまったくそんなこと思わない。

自分のルーツの正当さを知って、初めて今の自分が正当だと思える。

すごい、前向きな作業だと思う。

今回は雨もふったし、田舎の暗いお墓巡りツアーみたくなっちゃった。

でも、それが現実だし、この事件に関する関心の度合いだと思う。

民間人のの暗い墓地の中にしか、慰霊碑はない。

碑文も事実関係が明記されていなくて、あやふや。

政府や行政が、主体となったものは全国に唯一つもないんだから。

それでも全国には、目立たないところでも、心ある人の追悼の意味を込めた

慰霊碑や跡地が沢山存在している。

たくさん見てみたいし、もっと明るみに出したいし、立派な追悼の象徴になるものがないといけないなー

と、思った日曜でした。

ちなみに写真は、本庄の墓石やに飾られてたアンパンマン墓石…

こんな写真しかなくてスミマセン…(><)

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